光塾の指導ノート(大学受験勉強法)
こちらのサイトでは、一本の筋の通った「学習理論」について説明することを目的としています。 一方、twitterでは、「ヒント」について紹介しています。 大学受験のヒント https://twitter.com/hikari_juku
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センター倫理の学習法
センター倫理の学習法

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センター倫理の学習は、次のようなStepに分けることができます。


1 基本的な用語を具体的な文脈とともに押さえる。
2 重要な用語のマーク式問題での出題形式を知る。
3 センター過去問での問い方と解き方を網羅する。



1 基本的な用語を具体的な文脈とともに押さえる。

対象者
・倫理を高校の授業で受けなかった人。
・センター過去問をひと通り解き、7割未満となる人。
・そもそも倫理に自信がない人。

目的
・安定して5割がとれることを目指す。模試や過去問の点数は、5割+αで6割となることを目指す。
 公民は学習せずとも点数が取れる部分が多分にあります。その部分をαとします。このαは本番でもぶれやすい部分となります。
 そこで、このStepの目標は、αを一旦度外視し、インプットした知識に基づき5割の点数を得点することです。

使用教材
A 『きめる!センター倫理 (センター試験V BOOKS (11))
B 『現代の倫理ノート 改訂版


学習方法

・新規学習
以下の学習をワンセットとします。

1 Aの一分野を2回通読する。理解が滞る部分は図解しながら読み進めること。
2 Bの同分野を答えを見ながら埋めていく。このときBに直接は書かず、ノートに書くこと。これを2回繰り返す。
3 答えを見ずにもう一度Bの穴埋めを行う。出てこない用語についてはそのままでよい。
4 Aを読みながら3で思い出せない用語を埋める。
5 思い出せなかった用語を何度か書く、もしくは音読することで、一度しっかりと覚える。
6 もう一度Aを通読する。特に思い出せなかった用語の位置づけの確認に主眼を置く。

・復習
1 Aを1度通読する。
2 Bの穴埋めを行う。
3 思い出せない用語は、Aで具体的な位置づけを確認し、1枚の紙に収集しておく。
4 以上を適切な期間を空けて繰り返す。


 ポイントは、用語を覚える際は一度しっかりと覚えることです。
中途半端に覚えた用語を復習しても学習効果は非常に低い。
Aで用語の全体での位置づけを把握し、書くもしくは音読で正確に覚える経験をしましょう。


Step Upの条件
・思い出せない用語の収集を終え、一度それらをすべて完璧に覚えることができたなら次のStepへ。
 もちろん、倫理に大量の時間を割くことができない人は多いはずです。しかし、次のStepはStep1を上記のとおりこなした人であれば時間的コストが大変小さい割に効果が大きいです。よほど他科目に余裕が無い場合を除き、ぜひStep2までの学習をお勧めします。


2 重要な用語のマーク式問題での出題形式を知る。



基本的な戦略
 センター社会すべてに通ずることですが、基本的な用語だけを一問一答などで覚えてもなかなか点数が上がらない場合が非常に多いです。このような経験を持つ人は多いのではないでしょうか。
 その理由は、センターの傾向にあります。すなわち、基本的な用語にはセンター試験が想定する文脈が常に存在しているのです。その文脈を押さえない限り、高得点は難しいし、逆に文脈を効率よく覚えてしまえば少ない労力で高得点が可能です。とすれば、このStepの目的は、Step1で記憶した用語と、センター試験特有の出題形式と結びつける。

対象者
・Step1を確実にクリアした人。
・授業を適切に受け、定期テストでは9割程度が毎回得点できていた人。

目標
・センター試験で6-8割+αを狙う。

使用教材
C 『マーク式基礎問題集 33


学習方法

以下の学習をワンセットとします。

1 分野ごとにBで穴埋めができていることを確認する。
2 Cの同分野を解く。
  このとき、Step1で覚えた用語がどのように出題されているのかに力点を置いて学習する。
3 Cの解答を熟読し、出題のされ方をAの該当箇所にメモする。
4 模試や入試の前に、もう一度Aを通読する。
  このとき、3でCから得た情報を特に重視して読む。


Step Upの条件
上記学習が全分野で行えたこと。
しかし、この先は多くの受験生にとってオーバーワークとなることが多いです。所詮センター倫理、と割り切る姿勢が大切です。それよりは二次試験に繋がる英数国、地歴や理科を学習しましょう。



3 センター過去問での問い方と解き方を網羅する。


対象者
・安定して9割以上を得点したい人。
・センター利用を考えており、どうしても倫理の高得点が必要な人。
・他科目に不安のない医学部志望者。

戦略
 何度も言うように、以下の学習まで求められることは稀です。仮に東大文系志望であっても、順当に合格できる力があれば、センター倫理は8-9割の得点でよいはずです。苦手分野のみ下記の学習を取り入れ、他科目とのバランスを考えて学習を行ってください。
 ※例えば日本思想が苦手だから日本思想のみStep3の学習をする。
 この段階の学習の核心は下記教材Dの学習を通じ、基本的な用語をセンター試験用にアジャストさせることです。ここまで学習できれば満点が狙え、かつどんなに失敗しても9割を切ることはありません(もちろん、標準的な難易度の年度を想定しています)。


目的
・センター9割-満点を得点する。
・センター倫理の出題パターンを網羅する。



教材
D 『センター試験への道倫理 第4版―問題と解説
E 『センター試験のツボ倫理


学習方法
1 Eの一分野を通読する。このときAとの関連に気をつけ、Aに書き込んだ情報をEに移動する。
2 Dの同分野を解く。ポイントは、基本的な用語については毎年同じ出題のされ方をしていることに気づくこと。その出題のされ方をEの該当箇所に書きこむ。
3 復習は、Dの全問正解を目標にする。このとき、単に答えがわかるだけでなく、2でEに書き込んだ出題パターンを頭に浮かべてから、答えを出す。答えを出すことが復習なのではなく、用語と出題パターンの結びつきが思い出せるようになることが復習であることに十分留意すること。






以上、ここまでの学習で9-10割は確実に得点できます。
何度も言いますが、ここまでの学習が求められることは非常に稀です。他科目とのバランスをよく考えて学習量を決定してください。
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プロフィール

光塾

Author:光塾
東京大学大学院教育学研究科にて「学習法略」の研究をしています。

「効果的な学習法は人によって異なる」。この当たり前の事実に、どれだけの人が気づいているでしょうか。

受験業界においては、「勉強法」というものは「法則」というにはあまりにも根拠に乏しく、個別具体的な「俺のやり方」に過ぎないことが多々あるように思われます。

そこで、戦国時代の如く統一されず、受験生を混乱の渦中に陥れている個別具体的な「俺のやり方」の乱立に対し、科学のメスを入れ、「自分に合った学習方略」の発見・選択の助けを行いたいと思っています。

つまり、学習法を科学するのです。

今まで受験業界においては、個別具体的な経験を過度に一般化するに留まり、このような統一的な視点が欠落していたように感じます。

「効果的な学習方略」の選択と、欲しい結果に見合う努力さえあれば、誰でも望む結果に到達することが可能です。

10の努力を100の結果にすると吹聴するような怪しげで奇を衒った方法はここでは紹介していません。

普通にやって、普通に受かる。

そんな方法を、科学的方法論に基づき、解明していきたいと考えています。努力が正しく報われる社会の実現に向けて。



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