光塾の指導ノート(大学受験勉強法)
こちらのサイトでは、一本の筋の通った「学習理論」について説明することを目的としています。 一方、twitterでは、「ヒント」について紹介しています。 大学受験のヒント https://twitter.com/hikari_juku
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受験勉強、何から始めれば?
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photo credit: woodleywonderworks via photopin cc



いよいよ入試本番、国公立入試も近づいてきます。
高2生以下は、先輩の受験の様子を近くで見て、ひしひしと自分が受験生であるという気持ちを感じつつあるのだと思います。

さて、受験生(見習い)からのよくある質問に、

「受験勉強は何から始めたらいいですか?」

なんてのがあります。
今日はこれについて考えてみたいと思います。


指導の例

現在、指導生徒の半分は高2生と高1生です。
僕の指導ではさぞかし高級でフクザツな指導をしているんだろうなぁという考えをお持ちのあなた。全然そんなことはないです、もちろん。

では、僕の塾では高2生以下の生徒に対し、どんな授業を展開しているのでしょうか?


授業・授業・授業

端的に言って、

「学校の授業を活用できるようにする指導+α」

が高2生以下(ないし多くの受験生)に対する指導の中心です。

僕の指導を受けたい、といって面談をしにくる高校生の多くはクラス平均前後。
まずはクラスで上位を目標にして、指導計画を作っていきます。


なぜ授業か?

学校の授業と定期テストも捨てたもんじゃない。
上手に利用すれば、これ以上に優れた教材はないでしょう。

その理由をいくつか述べます。

1 学校の授業時間が、彼らの学習時間の中で一番長いこと

学校の授業時間は、彼らが塾で学ぶ時間よりも遥かに長いものとなります。
とすれば、この授業時間を上手に利用できれば、一日の学習時間のほとんどを有効に利用できることとなります。

裏を返せば、この最も長い学習時間を活用しきれない、となると、授業を上手に利用できる生徒との差が相当に大きいものとなってしまいます。これは学校に通うのであれば、最も避けなければいけない事態です。
多くの高校生は、授業のほとんどを理解できていません。特に、数学をはじめとする理系科目でそれは顕著です。

参考:Benesse教育開発センター
http://benesse.jp/berd/center/open/report/gakukihon4/kou/hon2_1_3.html

僕の実感としても、上記データと同様に、多くの高校生は授業を理解できていない。
総学習時間の中で、最も長い時間を占める学校の授業を上手に活用できない高校生はこれだけ多いのです。まずは最も長い時間を、最も有効に活用できるようにすることには大きな意味があります。

2 定期テストが存在すること

学校の授業は、定期テストとセットとなって大きな意義を持ちます。

定期テストの利用が受験勉強において優れている大きな理由の一つは、その出題範囲にあります。
定期テストは、半学期、もしくは学期ごとという比較的狭い範囲から出題されます。
とすると、学習指導要領すべてから出題される模試とは異なり、「ちょっとやれば成績が伸びることが目に見える」可能性が高まります。

この、「ちょっとやれば成績が伸びるかもしれない」という感覚は非常に重要です。
前述の模試とは異なり、定期テストは範囲がかなりの程度特定可能です。その狭い範囲の学習さえすれば、目に見えて成績の向上を実感できる。この感覚こそが生徒を学習に駆り立てる大きなインセンティブとなりえます。


一方で、

「学校の授業なんか意味ねーよ。俺は受験勉強するから内職しててもいいんだ!」

という高校生の例を考えましょう。

彼は、「受験勉強」と称して、授業とは関係のない勉強を行なっています。目指すは次回の模試の点数アップでしょうか。
しかし、高2以下の段階で始める「受験勉強」とは、まるでバスタブにわずか一滴の水を垂らすような、途方もないものとなりがちです。
つまり、自分が行なっている受験勉強というものが、模試のような極めて広大な試験範囲のせいで、すぐ未来に報われる可能性は著しく低く、「ちょっとやれば成績が伸びる感覚」を得づらいのです。

いずれ、「こんなことをやっていても無駄なんじゃないか?」と思い、前進することをやめてしまうかもしれません。自分の起こしたアクションが、なるべく近い未来で何らかの効力を発揮することが、モチベーション維持には必要不可欠な要素となります。

他方、定期テストは先に述べたように、比較的狭い範囲から出題され、通常は授業で扱ったレベルに収まるようになっています。同じ水を一滴ずつ垂らすような勉強でも、お猪口に水を垂らすのであれば、自らの努力は可視化でき、次の水滴を垂らそうという気になると思います。お猪口はその容積の小ささから垂らした水が間違いなく積み上がっていることが実感できます。
そう思えることが、学習の動機づけにとって重大な意味を持つのです。





まとめ

他にも数多くの学校の授業を活用すべき理由が存在します。
またそれはいずれ別の記事で紹介したいと思っています。

ひとまずは、授業があなたの学習時間の最も多くを占めている、ということ。更に、定期テストの限られた出題範囲のおかげで、学習への動機づけが高まること。この2点をさしあたり記憶に留めておいて頂ければと思います。





※ 授業利用が困難な場合

確かに、どう考えても生徒個人の力では活用不可能な授業というものは存在しています。
以前指摘したような、カギカッコ付きの「進学校」ではその傾向が顕著です。

参考:「とある私立高校の授業の実態」
http://togetter.com/li/256110

とはいえ、まずは授業を活用しようと努力すべきであることは強調しておきます。
どうしても困難であれば、信頼できる指導者に相談しましょう。

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プロフィール

光塾

Author:光塾
東京大学大学院教育学研究科にて「学習法略」の研究をしています。

「効果的な学習法は人によって異なる」。この当たり前の事実に、どれだけの人が気づいているでしょうか。

受験業界においては、「勉強法」というものは「法則」というにはあまりにも根拠に乏しく、個別具体的な「俺のやり方」に過ぎないことが多々あるように思われます。

そこで、戦国時代の如く統一されず、受験生を混乱の渦中に陥れている個別具体的な「俺のやり方」の乱立に対し、科学のメスを入れ、「自分に合った学習方略」の発見・選択の助けを行いたいと思っています。

つまり、学習法を科学するのです。

今まで受験業界においては、個別具体的な経験を過度に一般化するに留まり、このような統一的な視点が欠落していたように感じます。

「効果的な学習方略」の選択と、欲しい結果に見合う努力さえあれば、誰でも望む結果に到達することが可能です。

10の努力を100の結果にすると吹聴するような怪しげで奇を衒った方法はここでは紹介していません。

普通にやって、普通に受かる。

そんな方法を、科学的方法論に基づき、解明していきたいと考えています。努力が正しく報われる社会の実現に向けて。



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