光塾の指導ノート(大学受験勉強法)
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東工大合格者との対談。
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今年東工大に合格したタケミナカタ(@yasakatome)さんとの対談ログを公開します。
受験の外してはいけないポイントのみならず、発展的な部分にも触れています。
対談して思ったことは、彼はかなり学習のセンスが高い、ということです。
ぜひみなさんも自身の学習の参考にしてくださいね。タケミナカタさんに感謝!




タケミナカタ うちの学校の進路指導の先生が結構Hikaruさんに近い方針でしたね。ネクステよりフォレスト、チャートより教科書を重視する先生でした。

Hikaru ほうほう。詳しく聞かせてください。

タケミナカタ 確か去年のこの時期に、受験に向けての講演をその先生が行ったんですよ。

Hikaru ええ。

タケミナカタ うろ覚えなのですが、まず、問題集ばかりで勉強を進めると勉強がただ辛いものになってしまう。

Hikaru そうですね。

タケミナカタ だから、はじめは教科書を読む。

タケミナカタ 教科書の内容を理解できたら簡単な問題から解いていく。

タケミナカタ 簡単な問題を完璧に解けるようになってから、問題集をやる。

タケミナカタ そんな感じで、基礎をしっかりさせる勉強法で受験に挑んでくださいとおっしゃっていました。

Hikaru なるほど、僕が思う正しい勉強法との共通点は次のようなものですね。

Hikaru 1つめ。理解→記憶のプロセスを踏む。

Hikaru 2つめ。段階別の学習を行う。

Hikaru これらは学習法の王道ですが、難関大学を目指したい人はついつい見落としがちなのですよね。特に2つめ。

タケミナカタ こういう先生に指導を受けたからこそ、Hikaruさんの言ってることもすぐに納得がいったのかなと思っています。

Hikaru なるほどなるほど。タケミナカタさんは、その指導をしっかり自分のものにできたのですね。
結構、「何かうまいやり方があるんだろ」と思って、基礎を軽視する人は多いです。
「学習は過去問から!」とか、そりゃ中高一貫校で中学時代に青チャートを繰り返し、授業プリントで2000題近く解いたことのある人ならできるでしょうけど。凡人は階段を一歩ずつ昇るしかないですよね。

タケミナカタ 何回も書いていると思いますが、やはり授業+αが一番効率がいいと思っています。
例えば数学なら、教科書→プリント(計算練習中心)→チャート他というのが、自分にはあっていました。

Hikaru おっしゃるとおりです。

Hikaru なぜか授業を忌み嫌い、自習という名の独善に陥る受験生は非常に多い。

タケミナカタ 正直なところ、あまりいいとは言えない授業もありましたが(笑)

Hikaru それは確かにありますね。どんな授業がよくなかったと思いますか?

タケミナカタ そうですね…文法の問題を解いて、黒板に書いて先生はただ解説を読むだけの授業とかこれもまた英語のリーディングでただ読んだ部分を和訳するだけで、構文を取らない授業でしょうかね。

Hikaru あー、ありますね、そういう授業。
授業する方は楽なんですけどね。特にリーディングについては指導法が確立されていないような気がします。


Hikaru 実は、僕は構文をとるだけの授業もよくない、と考えています。
それはおそらく、グラマーやライティング等の授業で中心的に扱うべきでしょう。

タケミナカタ そうですね、あくまでリーディングですからね。どちらも先生にあまりやる気が感じられなかったです。

Hikaru 熱がない先生は、彼らがつまらないだけなら構わないけれど、生徒にも伝播するのが嫌ですね。

Hikaru 僕が指導するときは、生徒が僕の家にやってくると、わくわくしちゃいますよ(笑) 天職だなぁ、と常々思います。

タケミナカタ 良い授業のほうが多かったですけどね。

Hikaru 悪い授業は目立ちますからね。
リーディングの授業はどうあるべきだと思いますか?

タケミナカタ うーん、展開とキーセンテンスをしっかり把握できるような授業がいいですね。東大英語の要約を解くときに頭の中で考えていることを説明する感じがいいかなと

タケミナカタ 抽象→具体の流れを追うというか…

Hikaru 僕もそう思います。
要するにマクロな論理構造を明らかにしていくことが重要なのですよね。

Hikaru 抽象→具体の構造なのか、結論→理由の構造なのか、主張→対比の構造なのか。英語は比較的(特に入試問題は)これらの構造がはっきりしているので、それらをある程度体系的に明らかにするような授業があれば、できる高校生はより伸びるでしょうね。
タケミナカタ 要約を考えるのは大事な作業だと思っています。

Hikaru マクロな視点を育む上で、重要ですね。

Hikaru しかし、多くの受験生はここまで辿りつかないんです(笑)

Hikaru 基本的に、文法がある程度できて、和訳ができ、それなりに長文を読んでいれば例えば早稲田大学くらいであれば合格点がとれてしまう。

Hikaru もちろん単語も一定量いりますが。

タケミナカタ はい

Hikaru 大事なことは、本文の論理構造を明らかにするような訓練ができるのは、受験生の中でもエリート中のエリートだけ、だということです(笑)

Hikaru 学校の授業での展開は、難しいのかもしれませんね。

タケミナカタ 要約問題は初めのうちはなかなか辛かったですね。

Hikaru でしょうね。僕も徹底的に鍛えました。東大の第一問。

タケミナカタ 第一問は一回Z会ので満点取ったときは大喜びしました。

Hikaru おお!すごい!

タケミナカタ 東大を受験するという意識はかなりのモチベーションになりました。
国語も東大なら二次であるし、もっと頑張ろうという感じでやる気を上げていました(笑)

Hikaru 東大第一問で満点が取れるということは、現代文も得意でしょう。

Hikaru 理科系で国語が必要なのは稀ですが、東大現代文についてはどのようなアプローチで臨んでいましたか?

タケミナカタ 『現代文と格闘する
夏休み~秋まではこれをやりこんでいました。

Hikaru これ、相当難しかったでしょ(笑)

タケミナカタ 解説が丁寧で面白い文章が多かったです。

タケミナカタ 要約は…かなり大変でしたが

タケミナカタ あと、Z会の合格答練シリーズを取って、文章を添削してもらっていました。

タケミナカタ 東大現代文はオール記述ですが、その分問題を解き終わったあとの快感も大きかったですw

Hikaru 上記『現代文と格闘する』は、僕の生徒でもここまで学べる人は少ないですね。
東大模試で割程度とれないと使いこなすのは難しいでしょう。模試で5割なら、他科目をやったほうがいいので、使う人は少ないですね。

Hikaru おお、Z会の!僕も東大即応は英語と数学ですがやっていましたね。

Hikaru せっかく添削があるなら、現代文や英作文の利用が最も効果的でしょうね。タケミナカタさんはなかなか問題意識と解決能力に優れているように思います。

タケミナカタ 答練は国語と英語(つまり添削が必要となりそうな科目)をとっていました。

タケミナカタ http://www.zkai.co.jp/z-style/examinfo/univ/data/anlys/2009/022_09.asp

Hikaru さすがです。

東大現代文の解答を作る作業は、とても知的なパズルを解いているような気になりますよね。うまく「はまった!」と思うとき、だいたい模試でも上位数%だったりします(笑)

タケミナカタ 直前期には再現答案をチェック(特に理科は問題用紙の使い方が分からない)
して回答の作り方のイメージをしていました。

Hikaru この「本番での答案作成のイメージ作り」というのが、実は僕の授業の核心だったりします(笑) だから生徒は模試を受けてもまったく点数がブレません。

Hikaru タケミナカタさんは、ずいぶんポイントをついた学習をなさっているようですね。

タケミナカタ 他人がやってなさそうなことで、大事なことをやる、そうすれば、実力差が埋められるのでは?と考え実践しました。

Hikaru なるほど。よくこれらの盲点とも言える部分に気づけましたね。

タケミナカタ なんとなく、使えそうだと感じたんですよね。

Hikaru センスありますよ、それ(笑)

タケミナカタ センターも「悪かったら京大理学部!」で乗り切りました(笑)

Hikaru なるほど、確かに(笑)
逆によければ早稲田政経のセンター利用なんかが使えますものね。

Hikaru 数学が得意なのは強みですね。

タケミナカタ 東大数学は…残念ながら失敗しちゃいましたんですよね。

Hikaru そうでしたか。第何問でしたか?

Hikaru 第3問か第5問ですか?

Hikaru 積分と極限の問題か、もしくは整数でしたか?

Hikaru やたらと計算が多かったように感じました。

タケミナカタ 積分と極限の問題がダメだった記憶があります。

Hikaru あれは難しいです。きっと平均点も低いでしょうね。

Hikaru 最初の角θの設定はできましたか?

タケミナカタ 問一だ出来ました。

Hikaru おお!じゃあ問2以降の計算ですかね。

Hikaru 確かに面倒なんですよね、あれ。

Hikaru 多分、不定積分の計算ですよね、つまずいたのって。

タケミナカタ うろ覚えなんですが、計算が大変だった記憶はあります。

Hikaru 多分、そうですね。(3)は(2)ができれば比較的簡単なのですが・・・

Hikaru (2)の計算は鬼門だったと思います。

Hikaru そろそろお暇しようと思います。
本当にいろいろとお話聞かせてくださってありがとうございました!

タケミナカタ はい、こちらこそ。これからは東工大生として頑張ります!

Hikaru ぜひぜひ!これからに心から期待してますよ!
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プロフィール

光塾

Author:光塾
東京大学大学院教育学研究科にて「学習法略」の研究をしています。

「効果的な学習法は人によって異なる」。この当たり前の事実に、どれだけの人が気づいているでしょうか。

受験業界においては、「勉強法」というものは「法則」というにはあまりにも根拠に乏しく、個別具体的な「俺のやり方」に過ぎないことが多々あるように思われます。

そこで、戦国時代の如く統一されず、受験生を混乱の渦中に陥れている個別具体的な「俺のやり方」の乱立に対し、科学のメスを入れ、「自分に合った学習方略」の発見・選択の助けを行いたいと思っています。

つまり、学習法を科学するのです。

今まで受験業界においては、個別具体的な経験を過度に一般化するに留まり、このような統一的な視点が欠落していたように感じます。

「効果的な学習方略」の選択と、欲しい結果に見合う努力さえあれば、誰でも望む結果に到達することが可能です。

10の努力を100の結果にすると吹聴するような怪しげで奇を衒った方法はここでは紹介していません。

普通にやって、普通に受かる。

そんな方法を、科学的方法論に基づき、解明していきたいと考えています。努力が正しく報われる社会の実現に向けて。



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