光塾の指導ノート(大学受験勉強法)
こちらのサイトでは、一本の筋の通った「学習理論」について説明することを目的としています。 一方、twitterでは、「ヒント」について紹介しています。 大学受験のヒント https://twitter.com/hikari_juku
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非常識な学習法不要論。難関大合格者との対談。
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文句なしで難関大と言える国公立大学に合格した新大学生と対談をさせてもらいました。
名前を伏せることを条件に転載の許諾を得たので、このような形で公開します。


学んで欲しいことは、
1 非常識な学習法は不要であること
2 王道的な学習法が最も効果的であること
3 現在の大学受験が抱える問題


この3つです。それでは御覧ください。
※誤字脱字等は意味がわからなくなるものを除き、そのままで掲載しています。




Aさん: ええと、その一応僕はあくまで普通の受験生でした。

Aさん: 普通にやる気のでない時期もありましたし、
朝に弱かったです。

Aさん: 今度の受験生にもそういう時期があっても仕方ないのことだと思っています。

Aさん: そういった、マイナスの部分もぜひ取り上げて欲しいと思います。

hikaru: なるほど。そうですね。僕も、成功体験以上に、失敗体験に価値があると思っていますので、ぜひ取り上げて何らかの形で伝えてみたいです。

Aさん: なんでしょうか、不安になることは誰でもあるように、モチベーションの足りない時期誰にでも出てくると思います。(出ない人は凄い
それはみんなに来ることをしるとしらないのとでは、気の持ちように差が出てくるのではないでしょうか

hikaru: ええ、確かに。失敗や不安を予測し、取り込むことができれば、それはもはや失敗ではないように思います。

Aさん: 普通の受験生が普通に勉強して、少し工夫をすれば難関校に合格できることを証明する。僕の東大受験はそれが目的として大きかったと思います。

hikaru: なるほど。
素晴らしい目的をお持ちでしたね。

hikaru: 並外れた才能ではなく、普通の努力でいいんですよね。それはこの仕事も長いですが、いつも生徒に思わされます。

hikaru: 普通にやって、普通に受かる。難関大であれば少しの傾向対策をする。それが受験の本質であると僕は思っています。

Aさん: 残念ながら、僕の学校にも授業をないがしろにしがちな人はいました。(まるっきりの天才型で一橋に受かった僕のライバルは別枠ですが

hikaru: その人達の受験はどうでしたか?

Aさん: そうですね…あまり芳しいとは言えないと思いました。天才型の人はうまくいっていましたが…

そして、合格報告をしたときに、数学の先生に言われたことは、今年いい大学に受かった生徒は君も含めてみんなきっちり学校にきてる生徒(一橋の人は別です。)だった、直前期でも授業に出ている生徒はやはり肝がすわっているとおっしゃっていました。

hikaru: なるほど。毎年繰り返される光景ですね。

肝が座っているから受かる、というよりは、授業にしっかり出てそれを活かせたから受かった、という部分が大きいように思います。

hikaru: 「授業に出ろ」「授業を活かせ」「授業を聞け」・・・

hikaru: これらをまるで足かせのように感じる人が多いのですよね。

hikaru: なんとなく、先生という構造的に上位の存在が、自らの権威を誇示するために言っているんじゃないか、なんて疑ったりして(笑)。ま、そういう面もまったくないわけではないかもしれませんが、いずれにせよ先生の
主観はどうあれ、客観的に授業を活かす人が強いわけです。

Aさん: 一部本当に授業なしでも何とかなる人は確かにいます。
でも大半は授業を活かして勉強するのが吉だと思います。
そういう、だからこそ方針をかかげていらっしゃるhikaruさんに協力したいと思い受験体験記を提出いたしました。

hikaru: ありがたいことです。
お話伺うたび、Aさんの受験の捉え方はよく似ているように感じます。

hikaru: 結構世の中には奇抜な学習法がありますよね。

Aさん: そうですね。

hikaru: おそらくアンテナの感度の良いAさんなら、いくつかご存知ではないでしょうか?

Aさん: いや…そういう本は見てないですw

hikaru: おお、そうでしたかw 安心しました(笑)

Aさん: むしろ何か気に食わなかったです(笑)

hikaru: おそらく、授業に出なくなった人の大半が(そして芳しくない結果になった)、なんらかの奇抜な方法があったから、授業というライフラインを自ら切れたのではないかと思うのです。

hikaru: 知人から「俺はこの方法でやるぜwwwww」みたいなのって聞いてました?あるいは見ていましたか?

Aさん: うーん…なんとなく予備校の勉強ばっかしてるのは見てましたね…
一応僕も予備校通ってたんですが(数学)、予備校の勉強を学校ですることはなかったので、意外でした
hikaru: 授業中に予備校のテキストの学習を内職としてやる、とか。僕の周りには多数いましたね。

Aさん: ちょっと、疑問でしたけどね。何か変だなーとは感じていました。

hikaru: ふむふむ。
そういう学習を助長させるような自称「学習法」があることは事実ですね、残念ながら。

hikaru: よくAさんはそれに染まりませんでしたね。なぜだと思いますか?

Aさん: えーと、予備校のテキストは復習は帰ってすぐに、予習は講習の3日前くらいには終わるように家でやっていたからだと思います。
学校の宿題とか予備校の予習(義務的な勉強)からスタートして、ほかの勉強に入っていくというパターンをとっていましたから

Aさん: クラスも東大を目指すからといって一番上のクラスをとっていたわけでもなく、その一つ下のクラスでほどほどに勉強していたからだと思います

hikaru: うわ、すげえ!
と思わず声に出しました(笑)

hikaru: ひとつめ。優先順位が正しくつけられていますね。まずそれがすごい。

hikaru: ふたつめ。目標ではなく、自分の実力を基準にクラスを選べる合理的な判断能力と、謙虚さ。

hikaru: いやはや頭が上がりませんな(笑)
Aさん: 模試の結果からなんとなくですよ。
夏期講習もレギュラーの数学を取らずに、未修でなおかつ勉強しにくい、理科を中心に取りました。
Aさん: あと一番上のクラスは悪問がおおそう(笑)

hikaru: 謙虚だなぁと思いますよ。
誰かアドバイスしてくれる人や、参考にした本などはありましたか?

Aさん: 中学の時に数学の先生に数学検定のために高校数学ちょっとおしえてもらったり、
高校でもいい先生が多かったので、自然の流れというやつでしょうか。

hikaru: なるほど。
高校に乗っかった感じですね。

Aさん: そういうことになりますね。

Aさん: ごく普通に、マーチ早慶が中心で東京一工が

Aさん: 5人くらいの公立校です

hikaru: ええ、なるほどなるほど。多くの生徒をそのカリキュラムに乗っけているのであれば、おそらくとても良い高校だと思います。ぜひそういう高校が増えて欲しい。

Aさん: 割とのんびりしてて、普通に推薦も取らせます。
早慶の推薦枠が大体5~10くらいです。(伝統があるので

hikaru: ということは結構な進学校ですね。県内でも5本の指には入るような。

hikaru: 僕が抱えている問題意識の話をさせてください。

Aさん: はい。

hikaru: 自称「進学校」というものがこの世界にはあります。

Aさん: そうですね。

hikaru: メールやSkypeで顔の見えない僕にわざわざ悩みを伝えてくれた子の多くは、この「進学校」にいることが多かったです。

hikaru: 彼ら彼女らは、決して授業を大切にしないわけではなかったのでした。
むしろ、学校のカリキュラムの通り学習を進めていました。

Aさん: すると、カリキュラムに無茶があると?

hikaru: おっしゃる通りです。特に地方の進学校に多い。

hikaru: 広い視野で俯瞰すると、少子化に伴う親の学校に対する受験への過度な期待が背景にあるのだと思いますが、

hikaru: 多くの受験生の話を、メールやSkypeで聞いたところ、本当に無茶なカリキュラムでした。

hikaru: 例えば。

hikaru: 1 クラス平均が河合記述で偏差値50-55であるのにもかかわらず、夏休みの宿題としてセンター数学、
全ヵ年の分析をさせる。

hikaru: 2 クラス平均が河合記述で偏差値50-55であるにもかかわらず、授業で扱うのは国公立二次の難問中心。例えば東大の過去問。

hikaru: 3 授業中に「こんな問題(東大過去問)ができない奴は何やっても無駄だからセンターの問題でもやってろ」という教師の言葉。

hikaru: 4 その結果、基礎を軽視する空気が蔓延し、堂々と自分に足りていない部分の補いができない。要するに、教科書の例題なんかをやっていると馬鹿にされるそうです。

hikaru: 5 そんな授業を、授業と称して朝から晩まで行い続ける。

hikaru: 6 偏差値55程度の高校であるのに、傍用問題集は赤チャート。しかも使用方法つきフォローなし。

hikaru: ざっと、こんなとこですかね。もっともっとあるのですが、まぁ今の高校の教育は歪んでいると感じましたよ、僕は。

Aさん: なるほど…これなら「天才型」は実績を残し進学校の体裁を保てる。

Aさん: しかし、多くの努力する「普通の」人は八方塞がりになる。

hikaru: しかし、先生は言うでしょう。「おい、あいつ(天才型)はできてるのに、お前ら(普通の罪の無い受験生)ができないのは、頑張りが足りねぇんだろ!」と。

hikaru: 僕はこれを地獄絵図、と呼びます。

Aさん: その、例えば東大等の難関大の問題もセンターに慣れされることも

hikaru: はい。

Aさん: 工夫次第で階段学習に使えると思います。

Aさん: 例えば、うちの学校でやっていたことなのですが、

Aさん: 授業でも時々は東大の問題を使いました。

Aさん: しかし、それは難しい問題ではなく

Aさん: いわゆる良問をつかっていました。(第一問などの解ききる人が多い問題

hikaru: そうですね。東大の問題であっても学習効果の高い問題はたくさんあります。
というかほとんどの問題がそうだと思います。東大や京大等を目指す人にとっては。

Aさん: そして、演習を始める時も、1~3で2まで解けたら凄い3まで出来る人は数学を武器にできますと現時点でどれくらい解ければ良いのかを示してくれました(もちろん他大学の問題も同様な方法で行いました。
近年頻出で標準難度の問題が中心でした。みんなが取り組めるレベルです。

hikaru: とても良い授業だと思います。
僕が見てきた「進学校」の問題は何かと言うと、東大の問題を扱うには、センターの問題の分析をして点数に結びつかせるには、あまりに生徒の前提学力に欠落があることです。

hikaru: 彼ら、彼女らは教科書の例題でさえ穴があるのに、ひたすらに授業で扱った東大の問題の復習をし(多くの場合、解答の丸暗記となります)、また次の授業の予習を公式や典型問題のパターンも入っていないまま、始めるわけです。

hikaru: 僕がしきりに「努力が結果に結びつく学習を!」というとき、こういった受験生の痛みがいつも念頭に置いてあります。

Aさん: 先生が堂々と教科書が一番大事という指導をすべきなのですがね…
(少なくとも、その数学の先生はいつもそういっていました。

hikaru: そうですね。その先生は、僕と考え方が同じでしょう。一方で、教科書の知識を軽視し、すべて予習とさせ、発展問題ばかりを授業で解かせようとする学校もあります。自称「進学校」ですね。「受験指導も万全です」などと書いてあったりするわけですが。

Aさん: それは、良くないですね…

hikaru: 残念ながら、県内でもかなり上位の高校であってもこのような指導になる場合もあるのですよね。

hikaru: 受験に力を入れ始めた中堅高校、ではなおさらのようです。

hikaru: すみません。こういう話はついつい熱くなりますね(笑)
というわけで、光塾というプロジェクトはこういう教育界を変えたいと思って動いているわけですね(笑)

hikaru: 東大の過去問を解く授業の予習や、センター分析に使った時間を、教科書の例題の理解や基本的な問題の反復練習に使っていたら!と思うと胸が痛くなりますよ、本当に。努力が報われないのですから。みんな頑張ってやってるのに、と。

Aさん: 僕は最近まで、受験生の身分だったのですが、その立場だったと思うと…
超進学校ほどむしろ基礎を徹底しているのに…

hikaru: そうなんですよ(笑)
超進学校は基礎を徹底する。
自称「進学校」は基礎を軽視する。

hikaru: 高校生という限られたコミュニティでしか生きられない人々にとって、他校がどうなっているかなんて知る由もなく、自分が置かれている状況のおかしさに気付けない。

hikaru: でも自分がやってもやってもできないのは、自分のせいだと思い込む。人格の否定を始める。先生がそれを助長する。「あいつはできるのに!」

Aさん: 6年制のカリキュラムで基礎的な教科書をきっちり終わらせて、受験に挑むことができる環境、それこそが私立一貫校の強みのはず。

hikaru: それを考えれば、基礎軽視がいかに愚かかすぐにわかるのに、ね。

hikaru: 結果しか見てないからこうなるわけですね。

hikaru: あるいは結果に近接する学習、ですかね。

Aさん: まあ、しがない大学生(ついこないだまで受験生)でもそう思うわけですよ。

hikaru: ね、少し考えればわかるのに。
傾向対策ばかりが目にいくんでしょうね。それって、授業を疎かにして芳しくない結果を生んだ彼らと同じじゃないですか。

hikaru: 部活動で例えればもっとわかりやすいですよね。
一方で、筋力のトレーニングや素振りを毎日行う。
一方で、そういったものは度外視し、とにかく練習試合を行う。

hikaru: どっちが公式戦で勝ち進めることができるのでしょうか?

Aさん: 練習を試合に見せかけたチームです…というのは冗談で
前者ですね

hikaru: ですよねー。前者はもちろん、十分な基礎力がつけば練習試合を行うわけだし、対戦相手も分析も行う。
それだけの力と知識は日々の練習の中で身についているわけですから。

Aさん: 基礎練を重視して、面白くする工夫が大事だと思いますよ。

hikaru: そうですね。その工夫も基礎練があってこそ、ですしね。

Aさんの言う工夫、は僕のいう傾向対策と大きく重なる部分があるようですね。

hikaru: お話伺っていて、言葉は違えど、指し示している内容は同じであることが多々あったように思います。

Aさん: それは光栄ですね。

Aさん: そうですか、明日も授業がありますので、そろそろお暇させていただきます。

hikaru: はい、長い間ありがとうございました!
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プロフィール

光塾

Author:光塾
東京大学大学院教育学研究科にて「学習法略」の研究をしています。

「効果的な学習法は人によって異なる」。この当たり前の事実に、どれだけの人が気づいているでしょうか。

受験業界においては、「勉強法」というものは「法則」というにはあまりにも根拠に乏しく、個別具体的な「俺のやり方」に過ぎないことが多々あるように思われます。

そこで、戦国時代の如く統一されず、受験生を混乱の渦中に陥れている個別具体的な「俺のやり方」の乱立に対し、科学のメスを入れ、「自分に合った学習方略」の発見・選択の助けを行いたいと思っています。

つまり、学習法を科学するのです。

今まで受験業界においては、個別具体的な経験を過度に一般化するに留まり、このような統一的な視点が欠落していたように感じます。

「効果的な学習方略」の選択と、欲しい結果に見合う努力さえあれば、誰でも望む結果に到達することが可能です。

10の努力を100の結果にすると吹聴するような怪しげで奇を衒った方法はここでは紹介していません。

普通にやって、普通に受かる。

そんな方法を、科学的方法論に基づき、解明していきたいと考えています。努力が正しく報われる社会の実現に向けて。



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