光塾の指導ノート(大学受験勉強法)
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奇跡のレシピ-早稲田志望、浪人、日駒E判定、合格大学なし-
P4020058(変換後) 
「その気になればね、砂漠に雪を降らせることだって、余裕でできるんですよ」
 ー伊坂幸太郎『砂漠



■ 早稲田志望、理系、浪人、合格大学なし

僕の生徒の中に、こんな浪人生がいる。


現役時代は、合格大学、なし。
模試の成績は、日東駒専すらE判定。


これだけで、受験生のプロフィールとしては十分だよね。今日はそんな彼の話。


■ 出会い

彼が僕のところを訪ねてきたのは、3月の半ばだったと思う。
僕の教室で、テーブルを挟んで面談をした。

よくいる高校生だった。
高校時代は、部活が生活の中心。
部活を引退する前は、テスト前に一気に詰め込む。授業の予復習の習慣はなし。
引退後に本格的に受験勉強を始める。もちろん、戦略や戦術については特に持ち合わせていない。


それでもがむしゃらに、英語は単語を覚える、とか、数学は問題集を解きまくる、とか。そういう勉強をしていた。


この話を聞いてどう思うだろうか?
「ばかだなー」と思うだろうか?
あるいは、「今年もどうせ落ちるだろう」と思うだろうか?
受験生の目線からすると、そうなのかもしれない。



僕はね、素直な子だな、と思った。
「とりあえず、単語」と思えるのは、素朴で素直な発想だ。
そこで、変な意地を張って「単語は推測すれば読める!」とかなんとか、センター基本単語すら覚束ないのに言い始め、単語学習を疎かにするような人とは違った。

彼は、「行動」していた。実際に単語をしっかり覚えていたから。
それで成績が上がるかどうかはわからない(おそらく上がってはいなかった)。
それでも自分に思いつく「できること」を考え、行動した。
それがたとえ間違った方向であっても、もっといい方法があったとしても、彼は前に進んでいたんだ。



この子は、伸びる。


入塾の手続きをしたときに、僕は確信した。



■ それから半年

それから半年。
第二回河合記述模試の結果が返却されました。
その結果を紹介しようと思う。


第2志望である東京理科大学以下、すべてA判定。

加えて、第1志望の早稲田大学は、志望者内順位全国5位だった。


■ 奇跡

もう一度確認しよう。
彼は、去年度受験した大学からはすべて不合格をもらっている。
加えて、模試の成績は日東駒専でさえE判定だった。

現役生はなかなかイメージが沸かないかもしれないが、一般的に言われていることとして、浪人生は成績を大きく向上させることが難しい。

彼は、そういったジンクスも乗り越え、ある種「奇跡」と言える成績を叩き出した。


■ どんな勉強法?どんな教材?

彼の話を聞いて、


「どんな教材を使ったのか?」

「どんな勉強法をとったのか?」



なんてことが、気になっている人も多いと思う。


僕が答えよう。
あのね、「普通の教材」で、「普通に」勉強したんだよ。

使っている教材なんて、みんなと同じ参考書だよ。
僕が授業で使うプリントくらいなもんで、特別な教材なんて与えていない。

勉強法だってシンプルだ。
今必要な、足りない学習を補う。

河合記述模試の前は、確か過去問演習等の傾向対策はさせていなかった。

一応、当時彼にやってもらった学習を紹介すると、

英語:簡単な英文の読み込みと、『英文解釈の基礎技術』を用いた簡単な解釈
数学:1A・2Bは『シグマトライ』のインプット、3Cは教科書の確認
物理:『エッセンス』の学習と夏期講習

こんなもんだったはず。
いたって普通の学習でしょ?
それでも、奇跡は起きる。いや、起こせるんだ。



■ 奇跡のレシピ

センター試験まであとわずかだ。
刻一刻と、入試本番が迫ってくる。

今だって、思うように成績が上がっていない受験生は多いと思う。
不安になって、今すぐ受験をやめたくなる気持ちもよくわかる。
こんな奇跡なんて、自分には起こせない!って叫ぶ声も聞こえてくる。
でもさ、ちょっと僕の話を聞いてみて。


断言しよう。

奇跡って、運とは違うよ。
少なくとも入試においては。

奇跡にはレシピがあるんだ。
材料さえあれば誰でも作れる。

じゃあそのレシピって、いったいなんなんだよ?
それはね。「普通の努力」だよ。
いいかい、奇跡ってのは、普通の積み重ねだ。

彼の学習の全貌はこうだ。
普通に予備校に通い、普通に授業の予習・復習をし、普通に足りない部分を自習で補う。

これだけだよ。

だから、ねぇ、これを見ている君。
「自分には無理だ」なんて思わないでよ。

普通の努力を積み重ねることさえできれば、自分でさえ驚くような結果が生まれる。

毎日、毎日、ほんの少しずつしか積み重ねることができないから、まだ目には見えないかもしれない。

でも、振り返ってみたとき、驚くほど巨大な山になっている。
気高くそびえ立つ、雄壮で偉大な山だ。

それは他でもない、君が作ったものだ。
そして、その山は、「日々のほんのわずかな努力」が積み重なって生まれたんだ。

普通を積み重ねよう。
普通からしか、奇跡は生まれない。

甘い言葉に負けるなよ?
君の普通の努力以上に、奇跡に貢献するものはないんだ。
君の代わりに成績を伸ばしてくれる便利アイテムなんてあるはずがない。
申し込みするだけで成績が上がる講習も、買うだけで頭の良くなる参考書もないんだ。


君にしか、君の奇跡は作れないんだ。
そして、その奇跡は普通の積み重ね以外のなにものでもない。



ね、だからさ、普通にやって普通に合格しましょ。
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プロフィール

光塾

Author:光塾
東京大学大学院教育学研究科にて「学習法略」の研究をしています。

「効果的な学習法は人によって異なる」。この当たり前の事実に、どれだけの人が気づいているでしょうか。

受験業界においては、「勉強法」というものは「法則」というにはあまりにも根拠に乏しく、個別具体的な「俺のやり方」に過ぎないことが多々あるように思われます。

そこで、戦国時代の如く統一されず、受験生を混乱の渦中に陥れている個別具体的な「俺のやり方」の乱立に対し、科学のメスを入れ、「自分に合った学習方略」の発見・選択の助けを行いたいと思っています。

つまり、学習法を科学するのです。

今まで受験業界においては、個別具体的な経験を過度に一般化するに留まり、このような統一的な視点が欠落していたように感じます。

「効果的な学習方略」の選択と、欲しい結果に見合う努力さえあれば、誰でも望む結果に到達することが可能です。

10の努力を100の結果にすると吹聴するような怪しげで奇を衒った方法はここでは紹介していません。

普通にやって、普通に受かる。

そんな方法を、科学的方法論に基づき、解明していきたいと考えています。努力が正しく報われる社会の実現に向けて。



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